アジャイルサムライ・一人稽古
先日やったもくもく会の話なのですが・・・
もくもく会開催レポート on 2011/11/12 - ぱろっと・すたじお
・・・ほとんどの方がもくもくとコーディングしている中、
言い出しっぺの私は、本を読みながら画面とにらめっこ・・・というか、
思いついたことをひたすらテキストで書き殴ってましたΣ(・ω・ノ)ノ
それ自体は会の趣旨として間違ってはいないのですが、
「お前何やってんの?」と言われかねないな・・・と
・・・というのが例によって前置きなわけですが、
今さらながら「アジャイルサムライ」を読みまくっております

- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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RubyKaigi2011の時点で、この本が良書なことはわかりきっていたのですが、
個人的に今年はいろいろ事情*1がありまして、
やっと落ち着いたので読んでいたわけです
この本のすばらしいところは、アジャイルという「手法」ではなく、
「思想」や「心構え」を軸に置いている、ということです
(もちろん、すばらしい手法も紹介されているのですが)
すなわち、「アジャイル」とは「手法=プラクティス」なのではなく、
"価値あるものを届けたい"という「心構え」だ、ということです
例えば、私は普段一人で仕事をしているので、
XP*2が提唱するペアプロとか、どうあがいても不可能なわけですが、
だから「アジャイルが不可能」ということではないわけです
社会人になったばかりの頃、XPが良く話題になっていて、
私も雑誌等で読んだのですが、いまいちピンと来ませんでした
その後もスクラム*3とかいろいろ手法を読んでみたものの、
根本にある本質的な思想が見えてませんでした
その点、この本は「心構え」について平易にかつ明確に書かれていて、
しかもノリの良い文章で、とても読みやすいのです(`・ω・´) b
それをふまえつつ、もくもく会の話に戻りますが、
もくもく会でやる作業として、
以前作ったWebサイトの作り替えを考えてました
Rails3で「ROプレイヤーのための占星学サイト」を作ってみた - ぱろっと・すたじお
これはRails3.0+RESTというテーマで構築した*4のですが、
その後サイトに関するTwitterBOTを作ったあたりで完全に止まっていた*5ので、
せっかくだからRails3.1に置き換えつつ、新機能を考えようと
そこで、仕事が一段落したあたりからいろいろ練り始めたのですが、
「これは技術的には面白いけど、自己満足じゃない?」と途中で気づきまして
もちろん、それはそれで十分に価値はある(あった)のですが、
せっかく基盤から置き換えるのであれば、コンセプトレベルで整理した上で、
「使ってもらうサイト」を目指した方がいいのではないかと
(結果的に使われなかったとしても・・・)
ということで、アジャイルサムライに載っていた、
「インセプションデッキ」を試しに作り始めたのですが・・・
・・・最初の2つくらいで頭を抱えましたΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
私は元々、簡潔に何かをまとめるのが苦手なのですが、
あのフォーマットを埋めようとするだけで、
とんでもなく多くのことを考えないといけないのです
逆に、インセプションデッキさえ作り上げてしまえば、
そこにプロジェクトの「全て」が凝縮されているので、
実装のレベルで迷うことはなくなるはずです
もくもく会に向かう電車の中でも悩みまくり、
もくもく会の間も一人ブレストを続けたものの、
結局前半の5つすら埋まりませんでした(´・ω・`)
その代わり、「私が本当にやりたいこと」が見えてきて、
全く違うサイトを作ることになったわけですが、
それはそれで重要な「成果」だと思ってます
TDDやRSpecを自分のプロジェクトから仕事に適用していったように、
インセプションデッキも仕事のプロジェクトに適用できれば最高ですが、
まずは新サイトで実績を作ってからですかね・・・
というわけで、本当に今さらですが、
「アジャイルサムライ」をぜひ読んでみてください(`・ω・´) b