ぱろっと・すたじお

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ラブプラスに興味がもてない理由を長々と考える

この週末、買い物に行ったついでにゲーム売り場に行きまして、
話題の「ラブプラス」のデモを見てきたのですが、
正直買おうとは思いませんでした


その理由をあえて小難しく考えるのが今回のお話ですが、
結論を先に書いてしまうと、
「(ラブプラスが)拒絶の谷に達したから」だと思います


・・・全く意味不明ですが、その辺を長々と

ロボットにある「不気味の谷


ちょっと話が飛びますが、先日のCEATEC関連でこんな記事がありました


CEATEC JAPAN 2009:「ワールドイズマイン、歌います!」 ヤマハ、“しゃべる”VOCALOIDロボ公開 - ITmedia ニュース


これを見たとき、私はなんとなく「気持ち悪い」と感じたのですが、
それが「不気味の谷現象」と呼ばれるものです
(詳しくはwikipedia:不気味の谷現象を参照)


要するに、「ロボット」が「ヒト」に近づこうとするときに、
ある一定ラインを超えると、「ロボット」と「ヒト」が混じりあって、
言いようのない「気持ち悪さ」が出てくる、ということです


ただ、当然「谷の境界線」には個人差があると思います


私は服を着せてない状態なら「気持ち悪い」と感じなかったのですが、
人によってはあの頭部だけで「気持ち悪い」と感じるかもしれません
(日本人形とかアンティークドールの不気味さに近いかも)

「現実」と「空想」の間の「拒絶の谷」


この「不気味の谷」の左サイドを「空想(妄想)」、
右サイドを「現実」にしたグラフを考えてみましょう


「空想」は徐々に現実に近づいていきますが、
ある一定ラインを超えたところで「現実」と混じりあってしまい、
気持ち悪い・・・とは言わなくても、拒絶感が出てくるように思います
(便宜上、このグラフの「谷」を「拒絶の谷」と呼びましょう)


こちらの記事にコメントしたのですが・・・


痛いニュース(ノ∀`) : マンガやゲームに夢中となり、現実社会と向き合わない男のせいで日本は衰退していく…英BBC記者 - ライブドアブログ


・・・日本人はわりと「空想の世界に浸ること」に慣れているように思います
そして、それがゆえに「現実」と「空想」をしっかり分けている気がします


なので、それが混じりあったものを見てしまうと、
なんとなく受け入れがたくなる・・・と

乙女座の現実観


唐突ですが、占星学的に乙女座は「空想癖を持つが現実的」という個性を持ちます
(私自身も乙女座です)


一見矛盾する二つの要素ですが、これを端的に表したエピソードを一つ


かしましハウス (1) (竹書房文庫)

かしましハウス (1) (竹書房文庫)


P91右側の4コマより抜粋
四姉妹の長女で少女向け小説家の「ひとみ」が、とあるインタビューを受けているシーン

編集者:先生の理想の男性は?
ひとみ:背が高くて・・・(以下パーフェクトな男性像を語る)
編集者:そういう人が現れてプロポーズされたらどうします?
ひとみ:そりゃ結婚詐欺師としか思えないわ(といいつつ、けらけら笑う)


つまり、所詮そんな男は「空想」の産物であり、
「現実」にはありえない(あるいは自分とはつりあわない)といってるわけです
このあたりの一歩引いた感じがとても乙女座っぽいのです


とはいえ、あくまで質問は「ひとみにとって理想の男性」であって、
「空想上のいい男」ではないはずです


おそらく、「本来よりも綺麗な自分」を空想に置きつつ、
その自分といちゃつく「いい男」を想像したのではないでしょうか
いわば、「自分の代理」を空想世界に置いたわけです


同時に、その「代理」は自分を投影しつつも、
自分とは全く別個のものと捉えているから、
遠慮なく自由な「空想」に浸れるわけです

「現実」と「空想」を媒介するもの


そろそろ話を「ラブプラス」に近づけていくわけですが・・・


ぶっちゃけ、私もいくつか「ギャルゲー」をプレイしてます
中には結構はまったものも少なくありません


今までの「ギャルゲー」のパターンとして、
明確であるかはともかく、一応「主人公」がいて、
主人公とヒロイン達が恋愛をしていくようになってます


つまり、(私を含む)プレイヤーは主人公に自分を投影しつつも、
あくまでヒロインといちゃつくのは自分ではない「代理」であり、
一歩引いた視点でストーリーやイベントを眺めているわけです


そのイベントがどんなに「現実」に近づいたとしても、
あくまでゲームの中の時間・環境で起こることであり、
直接的に現実とリンクしているわけではありません


一方、「ラブプラス」のイベントは常に現実時間とリンクしています
そしてプレイヤーがそのまま恋愛対象となっており、間に何も挟んでません


「空想」に出てくるような女の子が「自分」といちゃつくなんてのは、
「現実」にはまずありえないわけで、
ここが(私の)「拒絶の谷」に達したポイントだったのではないかと*1 *2

逆方向からのアプローチ


もう決着はついたのですが、
せっかくなのでもうちょっと「拒絶の谷」について考えてみます


今のところ「不気味の谷」は左から右へ進むのみですが、
「拒絶の谷」は右から左への変化がありえます
つまり、「現実」の方が「空想」にアプローチしていくパターンです


これの端的な例が「コスプレ」でしょう
「現実」の存在が「空想」のキャラを演じてるわけですし
あとは形があるって意味では「フィギュア」とか


で、正直私はこれらが苦手です(´・ω・`)
私にとってはこれも「拒絶の谷」のエリアに入るものなわけです


もうちょっと具体的な例で考えますと・・・

  • 神社で働いている巫女:仕事のためにそういう格好してるわけで「現実」
  • コスプレ巫女:現実の存在が空想のキャラを演じている→「拒絶」
  • ゲーム内の巫女キャラ:完全に「空想」

・・・こんな感じですか*3

谷を飛び越える


ところで、「不気味の谷」にしても「拒絶の谷」にしても、
いわば「中途半端に混じりあっている」のが問題なわけです


これが違和感を認識できないレベルまで昇華されると、
「谷を飛び越える」ことになり、ロボットにまた愛着が持てるようになったり、
「現実」の存在を「空想」であるかのように扱うことが可能になります


おそらく、多くのコスプレイヤーの人達は、
さまざまな努力によって、この「谷」を飛び越えているんだろうと思います
(ただ、私の「谷」は広く深いだけ)


逆に、「空想」が「現実」に向かって飛び越えてくることも、
いつか起こるのではないかと思われます


・・・というより、一部の人ではすでに起こっていて、
それが「ラブプラス」の爆発的なブームにつながっていると思われます


たぶん、「谷」を飛び越えるための努力の一つが・・・


痛いニュース(ノ∀`) : 女子高生っぽい香水を DS に振りかけ 「ラブプラス」 を楽しむ人々 - ライブドアブログ


・・・こういう努力なんでしょうね(´・ω・`)


そのうち、こんな努力をしなくても、
「現実」を侵食してくる「何か」が出てくるのかもしれません




<おまけ>


もろに成年向け漫画なので、具体的な名前は書きませんが、
後藤羽矢子の短編の中に、主人公が空想の「ネタ」を試していく話があります


空想の中にあったときはそこに浸れたのだけど、
実際にそれをやってみると、余計な要素が絡んでしまい、
いまいち浸りきれないわけです


ただ、ある空想だけは現実ともろにリンクしてしまい・・・というお話
(内容があれなのでこれ以上書きませんが*4


要は、「空想」というのは環境が非現実的、というだけでなく、
「現実」から余計な要素を取り除いてデフォルメしたり純化したものでもありなのかなと


ただまあ、なんというか・・・
こういった「空想」が「現実」にリンクしてしまったら、
いろいろな意味で「戻れない」気がするのですが・・・


・・・考えすぎですかね?

*1:萌える萌えないって次元ではなく、嘘くさいと笑ってしまう感じ?

*2:ちなみに、私は「萌え」って言葉があまり好きではありません なんでも「かわいい」って表現して、細かいところを塗りつぶしている感覚に近いので

*3:これを「メイド」で置き換えても成立するので、私はメイド喫茶が苦手

*4:作者はこの単行本が有害図書指定されたことを喜んでいたという・・・Σ(・ω・ノ)ノ

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